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「今日も記録で2時間オーバー…」
「家に帰ってからも連絡ノートが気になって眠れない」
「同じような内容なのに、毎回一から文章を考えるのが辛い」
看護師の皆さん、毎日お疲れ様です。
1日の業務が終わって、やっと記録作成に取りかかったら、もうこんな時間。家族との時間も削られて、自分の時間なんてほとんどない。明日もまた同じことの繰り返し。
「患者さんのケアに集中したいのに、なぜ記録にこんなに時間がかかるんだろう」
そんな風に感じている方、実はとても多いんです。看護師の約8割が「記録業務の負担が大きい」と感じているという調査結果もあります。
でも、もしその記録作業を1日15分短縮できたらどうでしょう?月に換算すると7.5時間。年間では90時間以上の時間を生み出すことができるんです。
誰も気づいていない重要な問題・・・。
多くの看護師が気づいていない重大な問題があります。
それは、**「毎回ゼロから記録を作成している無駄」**です。
実は、看護記録の約70%は定型的なパターンで構成されています。症状の表現、ケア内容の記述、アセスメントの視点など、似たような内容を毎回一から考え直しているのです。
さらに深刻なのは、「完璧な文章を書こう」と思うあまり、何度も書き直したり、適切な表現を探すのに時間をかけすぎてしまうこと。
このままの状態を続けていると:
- 慢性的な残業による心身の疲労蓄積
- プライベート時間の圧迫によるワークライフバランス悪化
- 記録業務への苦手意識がさらに強化
- 本来のケアに使うべき時間とエネルギーの消耗
という悪循環に陥ってしまいます。
私の実体験
私は訪問看護ステーションで8年間勤務し、現在は看護業務のデジタル化支援を専門としています。
自分自身も記録業務に悩んでいた一人でした。特に夜勤明けの記録作成は本当に辛く、集中力が切れて同じ内容を何度も書き直すことがありました。
AIツールを導入してからの変化:
- 個人の記録作成時間:平均45分→30分(33%短縮)
- チーム全体での残業時間:月20時間削減
- 記録の質の向上:監査での指摘事項が60%減少
これまでに200名以上の看護師にこの手法を指導し、平均して1日10-20分の時短効果を確認しています。最も効果があった方は、1日30分の短縮を実現されました。
「AIなんて難しそう」と思われるかもしれませんが、実際は中学生でも使えるくらい簡単です。大切なのは「正しい手順」を知ることなんです。
ポイント5選
1. 基本情報の整理術【時短効果:5分/日】
なぜ重要か: AIに渡す情報を整理することで、より精度の高い記録が短時間で作成できます。
具体的手順:
【基本テンプレート】
患者:○○代、性別、主病名
今日の状態:バイタル、症状、活動量
実施ケア:具体的な看護ケア内容
変化・気づき:前回との違いや新たな発見
実際の例: 「80代女性、糖尿病。血糖値130、軽度浮腫あり、歩行介助で10m移動可能。血糖測定・インスリン注射実施、足部観察で新たな傷なし。昨日より食欲改善、会話も増えた。」
一言アドバイス: 情報は箇条書きでメモしておき、後でAIに整理してもらうのが効率的です。
2. 症状・状態記録の自動化【時短効果:3分/日】
なぜ重要か: 客観的で正確な症状表現は、継続的なケアの質を保つために不可欠です。
活用プロンプト:
以下の観察内容から、看護記録に適した客観的な表現で症状を記録してください:
[観察した症状や状態を入力]
・医学的に正確な用語を使用
・主観を排除し客観的事実のみ記載
・次回ケア時の参考になる程度の詳細さで
実際の活用例: 入力:「なんだか息が苦しそうで、顔色も悪い感じ」 ↓ 出力:「呼吸やや促迫(22回/分)、軽度のチアノーゼを口唇周囲に認める。安静時の酸素飽和度96%。」
一言アドバイス: 主観的な表現をAIが客観的な医学用語に変換してくれるので、記録の質が向上します。
3. ケア内容の効率的記述【時短効果:4分/日】
なぜ重要か: 実施したケアを適切に記録することで、チーム全体でケアの継続性を保てます。
活用プロンプト:
以下の看護ケアについて、看護記録として適切な表現で記録してください:
実施内容:[具体的なケア内容]
患者反応:[ケア中の患者の様子]
結果・評価:[ケアの効果や今後の課題]
簡潔で、次回の担当者が理解しやすい表現でお願いします。
実際の活用例: 入力:「体位変換をして、背中をマッサージした。気持ちよさそうだった。褥瘡の状態もチェックした。」 ↓ 出力:「2時間毎の体位変換実施。背部マッサージにより筋緊張緩和、患者より「楽になった」との発言あり。仙骨部褥瘡:発赤なし、皮膚の完整性保持。」
一言アドバイス: ケアの目的と結果を明確にすることで、次回の担当者が継続しやすい記録になります。
4. 家族・多職種への連絡文作成【時短効果:2分/日】
なぜ重要か: 適切な情報共有により、チーム全体でのケアの質が向上します。
活用プロンプト:
以下の内容で[連絡先:家族/医師/ケアマネ等]への連絡文を作成してください:
報告内容:[今日の状態や実施したケア]
重要度:[緊急/通常/情報共有]
相手の立場:[専門職/一般の方]
相手が理解しやすく、適切な敬語で、要点が分かりやすい文章でお願いします。
実際の活用例: 入力:「血圧が少し高くて、薬の効果が心配。家族に連絡したい。」 ↓ 出力:「本日の訪問時、血圧が150/95mmHgと普段より高めでした。水分摂取や塩分制限について改めて確認し、○○様もご理解いただけております。明日も継続して観察いたします。ご心配なことがございましたら、いつでもご連絡ください。」
一言アドバイス: 相手の立場を考慮した言葉選びができるので、信頼関係の構築にも役立ちます。
5. アセスメント・評価の構造化【時短効果:1分/日】
なぜ重要か: 論理的で一貫性のあるアセスメントにより、ケアの根拠が明確になります。
活用プロンプト:
以下の観察データから、看護アセスメントを作成してください:
客観的データ:[バイタル、検査値、観察事項]
主観的データ:[患者の訴え、表情など]
看護診断の視点:[安全、栄養、活動など]
「現在の状態→推測される原因→今後のリスク→必要な対策」の流れで整理してください。
一言アドバイス: 論理的な思考プロセスをAIがサポートしてくれるので、アセスメント能力の向上にもつながります。
⑤ 補足情報やよくある質問
よくある質問
Q: AIを使うことで記録の質は下がらない?
A: 適切に使えば、むしろ質は向上します。AIは客観的で医学的に正確な表現を提案してくれるため、曖昧な記録が減ります。ただし、最終的な確認は必ず人が行いましょう。
Q: 個人情報の扱いは大丈夫?
A: 患者の実名、住所、カルテ番号などは絶対に入力しないでください。「80代女性」「Aさん」といった形で匿名化して利用します。
Q: AIの回答がおかしいときはどうする?
A: AIの提案は「下書き」として活用し、必ず専門職としての知識で確認・修正してください。おかしな内容は遠慮なく書き直しましょう。
Q: どのAIツールがおすすめ?
A: ChatGPT、Claude、Geminiなど、基本的にはどれでも構いません。無料版でも十分活用できます。
重要な注意点
個人情報保護について:
- 患者の実名、住所、電話番号は絶対に入力しない
- カルテ番号や個人を特定できる情報は削除
- 必要に応じて「○○代男性」「患者A」などで匿名化
医療安全について:
- AIの回答は必ず専門的知識で検証
- 緊急性の判断は人が行う
- 薬剤名や数値は特に慎重に確認
業務上の配慮:
- 所属施設のIT利用規定を確認
- チーム内でAI活用について相談
- 記録の最終責任は自分にあることを忘れずに
まとめ
看護記録をAIで効率化する5つのステップをご紹介しました。
要点のまとめ:
- 基本情報の整理で土台作り(5分短縮)
- 症状記録の自動化で正確性向上(3分短縮)
- ケア内容記述の効率化(4分短縮)
- 連絡文作成の時短(2分短縮)
- アセスメント構造化(1分短縮)
- 合計:1日15分の時短効果
今日からできるアクション:
- 今日から始める:まずは症状記録から試してみる
- 1週間で慣れる:毎日一つずつ新しい使い方を覚える
- チームで共有:効果を感じたら同僚にも教える
AIは看護の質を下げるものではありません。むしろ、記録業務の効率化により、患者さんとの関わりにより多くの時間を使えるようになります。
「記録が早く終わって、今日は定時で帰れた」 「文章を考える時間が減って、観察に集中できるようになった」 「AIのおかげで記録への苦手意識がなくなった」
そんな声を、これまでに指導した多くの看護師から聞いています。
最初は慣れないかもしれませんが、1週間続けてみてください。きっと「もっと早く始めればよかった」と思うはずです。
あなたの大切な時間を、本当に必要なところに使えるようになりますように。
【実践的活用例:15分時短の内訳】
朝の申し送り準備(3分短縮)
昨日の○○病棟の申し送り内容を整理してください:
[夜勤中の出来事や患者状態の変化を箇条書きで入力]
日勤スタッフが効率的に業務を引き継げるよう、優先度順に整理してください。
日中のケア記録(7分短縮)
以下の看護ケアを実施しました。適切な看護記録として文章化してください:
時間:[実施時刻]
対象:[年代・性別・主病名]
ケア内容:[具体的な内容]
患者反応:[表情、発言、協力度など]
評価:[効果や今後の課題]
夕方の状況報告(3分短縮)
医師への報告内容を整理してください:
患者:[基本情報]
変化:[今日観察された変化]
懸念事項:[気になる症状や状態]
質問:[医師に確認したいこと]
緊急度に応じて、簡潔で要点が伝わる文章にしてください。
夜勤前の引き継ぎ事項(2分短縮)
夜勤スタッフへの申し送り事項をまとめてください:
[日勤中の患者の状態変化、実施したケア、夜間の注意点など]
夜勤中に注意深く観察すべきポイントを明確にしてください。
【スマホでも使える!移動中の記録術】
移動中や空き時間に音声入力とAIを組み合わせれば、さらなる効率化が可能です:
- スマホの音声入力で観察内容を記録
- AIで文章を整理
- 職場に戻ったらコピー&ペーストで完了
【チーム全体での活用法】
個人だけでなく、チーム全体で活用することで、さらに大きな効果が期待できます:
- 共通のプロンプト集を作成
- 効果的な使い方を定期的に共有
- 新人教育にも活用
忙しい現場だからこそ、テクノロジーを味方につけて、本来やりたい看護に集中できる環境を作っていきましょう。
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